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うさぎのカタルシス

葬儀屋さん

双子の話

僕には双子の妹がいる。 僕が双子の片割れという意味ではなく、妹が双子ということだ。 16歳の頃だった。模試の後だったと思う。 母ちゃんは30代後半にして双子を出産した。 前日譚→ https://cellardoor.hatenablog.com/entry/2020/06/28/040223 妹ができた…

バナナホルダーをその舟に乗せろ

高瀬舟ーーー。 国語の教科書にも載っている為、知ってる人も非常に多いだろう。 医師免許を持った異端の作家、森鴎外による短編小説だ。 20年以上前に教科書で読んだこの小説が、最近気になって仕方がなかったので久々に読了した。 活字や紙の本が苦手な人…

花とゴリラ

実はこの4月から仕事でかなり疲弊している。 僕の職場は病院で、変死、不審死を取り扱っており、刑事や医師と働き、臭い汚いキツいの三倍満な労働環境である。 しかしそれ自体も半年ほど勤務すればどうってことない。 葬儀屋には警察お抱えの葬儀屋とそうで…

ロザリア ロンバルドよ、聞こえるか。

2か月ほど前に「ミイラ展」なるものに行ってきた。 妻に興味あるんじゃない?と言われ神戸市立博物館へ赴いた。 博物館には春休みの大学生のグループを始め、僕らファミリー層以外にも課外授業の一環として来館したであろう中高生などで賑わいを見せていた。…

フラットアーサーvs芦田愛菜さん

フラットアースなる「地球平面説」をご存知だろうか。 地動説の科学的な証明から幾百年。 なんと未だに地球が平らであることを信じてる人たちがいる。 彼らはその名の通り「フラットアーサー」と呼ばれている。 この話を聞いた時、僕は地球が丸いか丸くない…

デジタルシャーマンプロジェクトに寄せる泥人形とウクライナ

デジタルシャーマンプロジェクト概要 https://youtu.be/re9lVhQizBc Abemaプライムで紹介されていたデジタルシャーマンプロジェクト。 「ルール?展」という去年東京のほうで開催されている'テクノロジーの発展に伴い、まだ未完のルールや制度を考える'とい…

祈りとは心の所作

葬儀社に勤めて半年が経った。 このたびすごく良い仕事のタイミングなので、書き記しておく。 僕はおよそ10年以上に渡る焼鳥屋、飲食事業を卒業し、今年の春から全く異業種である葬儀屋で勤めることとなった。 主観的な話になるが、結論から言うと葬儀屋は飲…

焼鳥屋が葬儀屋になる話~後編~

中編→https://cellar-door.hatenablog.com/entry/2021/03/19/022713 翌日、いつも通りに出社し、仕事に取り組んで、あっという間に帰社時間となった。 すると社長は事務所から人が出払って、僕と2人きりになったのを窺うかのように、真剣な面持ちで僕に切り…

焼鳥屋が葬儀屋になる話~中編~

前編→https://cellar-door.hatenablog.com/entry/2021/03/12/142202 ある日、いつも通り事務所で仕事をしている時だった。 焼鳥屋の社長からこんな話を持ちかけられた。 「〇〇(僕の名前)が以前働いていた店舗のさ、元アルバイトたちで仕事を探してる子いた…

焼鳥屋が葬儀屋になる話~前編~

15年ほど前、大学生の時にバイトしてた焼き鳥屋の大将(偉大なるベスト・オブ・ビッグボス)がよくこんな話を僕にしてきていた。 大将の話はhttps://cellar-door.hatenablog.com/entry/2020/07/11/163417を参照。 「おれが今からおまえに100万やるとする。そし…

頭を垂れよ、侘助

稲盛和夫 著「生き方」という本を読んだ。 ボリューミーな内容で舌を巻いたが、サクサク読める妙があり、オススメする。テーマも深淵である。 著者の稲盛氏は「生き方」なんて大それた冠に臆することなく、堂々たる内容を受け手に提示している。 それは、稲…

カルペディエムのすゝめ

「メメント・モリ」という言葉が僕の座右の銘だ。 ラテン語で、意味は「死を想え」 いつか自分が死ぬことを忘れちゃいけないよーという死生観そのものであり、僕のおバカなWindows95ばりの脳内CPUは「死ぬ気になりゃなんでもできるわ」「どうせ死ぬならやっ…

僕はL'Arc~en~Ciel(ラルクアンシエル)というバンドが大好きである。 妖艶で色っぽい雰囲気のまま、長年スタジアムを埋めることができる日本の音楽史においても存在が稀有なバンドのひとつだ。 Hydeさんはいつまで経っても永遠のJKのように可愛く、エッジの聴…

葉月の蛁蟟

僕は大体毎週火、水曜日は草津市社会福祉協議会に赴き、ボランティアに参加している。 河川のゴミ拾いから山の草むしり、半身不随のおじいちゃんや車椅子に乗っているおばあちゃんをリハビリ施設から自宅まで送迎する障害者ボランティアまで。活動は様々だ。…

オーロラについて

2007年、僕はZepp Osakaにて、特に好きでも嫌いでもなかったNICO Touches the Wallsというバンドのライブを観ていた。 アニメ鋼の錬金術師でお馴染みの「ホログラム」が有名で、去る2019年バンドは活動休止してしまったらしい。 当時はイケイケの若手という…

アシタカってそういう人

一生に一度は映画館でジブリを。 もののけ姫を観てきた。 サブスクの配信を一切行っていないのがジブリのブランディング力であろうか。 初めて観たのは小学生の齢。 まだイオンが「ジャスコ」と呼ばれていた時代だった。何度か金曜ロードショーでやってたの…

カリスマの正体

「俺にはまだまだ店長としてのカリスマ性が足りないんですか」 そう言って項垂れたのは僕と同じ会社に勤める後輩社員だった。 以前からぼーっとしたり、緊張感が抜けることはたびたびあれど、持ち前の愛想と笑顔、憎めない愛されキャラなところがあり、この…

風車の廻し方

コロナ以前、アフターコロナ、そんな言葉が闊歩する数年前のある夏に僕は限界を超えた。 2015年、誰がこの後未曾有のウィルスにより、リーマン以来、世界恐慌クラスの経済が待っていると思ったか。 飲食マンの僕らの会社はノリにノっていた。 売上及び利益率…

オヤジは知らないジジイの夢を見るか

なんという暑さだろうか。 重たくのしかかった曇天のもと、とてつもない湿気が僕のパンツ及び股間を集中豪雨してくる。 小学生の時に日本は温暖湿潤気候と教わったはずだが、あれはもう今の小学生たちには、亜熱帯と教えるほうが乖離が少なく済むだろう。 九…

デコイNo.22

「アホウドリ」を知っているだろうか。 ワタリドリの一種でなんとも可愛らしい容姿をしている。 19世紀頃からその羽毛欲しさに乱獲が起こり、今では日本の伊豆諸島に数百羽ほどしか生息していない絶滅危惧種のひとつだ。 生息と言ったが、この場合は「コロニ…

武士道とは

Jリーグが再開する。 サッカーファンとしては嬉しい限りであり、 ことさら地元である佐賀県にある、メガクラブ(笑)のサガン鳥栖熱が加速しそうだ。 大きい舞台や社会、都会に出るとよく佐賀県イジりをされるものだ。 これは佐賀県に限らず田舎出身の方ならあ…

メメントモリ

お暇を頂き、名古屋へ。 目的はただの飲み会である。 2019年の暮れ、10月~12月までの3ヶ月間を僕は縁もゆかりも無い名古屋で働くこととなった。 閉店が決まった焼き鳥屋の店長として、だ。 お店に命があるとすれば、そのお店はもう「終活」の真っ只中であっ…